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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/7/11 06:00)
ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンは10日、メキシコのプエブラにある同社工場での小型車「ビートル」の生産を終了したと発表した。今後は中国で「途岳(タル)」として販売されているコンパクトSUV(スポーツ多目的車)の強化モデルを生産する。名称は「タレク」の公算が大きいという。
VWメキシコ部門のステフェン・ライヒ最高経営責任者(CEO)はプエブラ工場でのイベントの中で、「中国向けモデルを当市場に適応させる」と説明。「新モデルは中国版と比べ、より力強く頑丈なものになるだろう」と語った。
ビートルや他のハッチバックの需要は、数年にわたるガソリン安に加え、米消費者の人気がSUVやピックアップトラックに移ったことで抑制されている。ピックアップトラックは米市場で記録的なシェアを獲得しており、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)やフォード・モーターなどの自動車メーカーが乗用車モデルの多くを商品ラインアップから外す動きにつながった。
VWの新型コンパクトSUVは2020年にプエブラ工場で生産が開始され、21年には米国の店頭にお目見えする予定。同工場ではセダン「ジェッタ」とSUV「ティグアン」も生産している。ライヒ氏によれば、ビートルの最終モデルはアマゾンを通じてインターネットで販売される。(ブルームバーグ)
(2019/7/11 06:00)