【電子版】韓国LGディスプレー、部品調達先を多様化へ 日本の輸出規制拡大に備え

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  LGの77インチ4KフレキシブルOLEDテレビ（14年1月、ネバダ州ラスベガス＝ブルームバーグ）

【ソウル＝ロイター時事】韓国のLGディスプレーは23日、材料などの調達先を多様化する方針を示した。今後日本が韓国への輸出規制強化を拡大し、ディスプレー製造に必要な材料がさらに対象となる場合に備える。

　同社の徐東熙・最高財務責任者（CFO）は4－6月期決算会見で「これまでのところ当社に大きな影響を与える懸案事項はないが、われわれは準備を行っている。短期的には途切れない調達を確保し、中期的には調達ルートを多様化する」と述べた。また「日本の輸出規制が今後拡大される可能性はあるが、次に何が来るかを予測することは非常に難しい」と語った。

　現在対韓輸出規制が強化されている材料の一つがフッ化水素で、半導体やディスプレーの製造に用いられている。韓国の業界統計によると、今年1－5月に同国は必要とするフッ化水素の約44％を日本から輸入した。