[ ICT ]
(2019/8/15 05:00)
【上海=時事】中国ニュースサイト、杭州網が14日、複数業界筋の話として伝えたところによると、中国電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴(アリババ、浙江省杭州市)が、越境ECの有力サイト「網易考拉(ネットイースコアラ)」の買収に向け、親会社の網易と交渉を進めているもようだ。交渉は最終段階にあり、買収額は数十億ドル規模に達する見込み。
アリババは網易考拉を傘下の越境EC専門モール「天猫国際」に統合する計画で、実現すれば業界内で圧倒的な競争力を持つ見通し。
一方、網易が先に発表した4-6月期決算は、網易考拉など通販部門の粗利益の伸び率が7期連続で前期を下回った。景気の先行きに不透明感が強まる中、網易は投資資金の回収を急ぎ、資金繰りを改善したい考えとみられる。
網易考拉をめぐっては、ソーシャルメディアを介した格安商品の電子商取引(EC)アプリを手掛ける拼多多(PDD、上海市)も、買収に意欲を示していた。
(2019/8/15 05:00)