[ ICT ]
(2019/8/29 13:00)
中国上海市が国務院の国家発展改革委員会などと共催する今年の人工知能(AI)サミットには、アリババ・グループ・ホールディングの共同創業者、馬雲(ジャック・マー)会長やテンセント・ホールディングス(騰訊)の馬化騰会長兼最高経営責任者(CEO)など中国インターネット業界のトップが集結する。しかし最も注目を集めるのは米国人起業家イーロン・マスク氏になりそうだ。
「2019年世界人工知能大会」が開幕する29日、テスラとスペースXを率いるマスク氏が主役を務める。まだどの国が優位に立つかはっきりしない分野の一つであるAIで、米政府は中国の成果に衝撃を受けるとともに恐怖を感じてきた。
トランプ大統領が、台頭する世界2位の中国経済の抑え込みを図る中、マスク氏が参加することにより、2030年までにAI技術で世界のトップに立つという中国のビジョンの信頼性が高まる見通し。マスク氏は大会の冒頭のディベートで馬雲氏と自由な議論を戦わす。(ブルームバーグ)
(2019/8/29 13:00)