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(2020/10/19 05:00)
全方位で技術をカバー
(総合1から続く)ロック系の音楽が好きで、中学生の時に「アンプを作りたい」と思ったことがモノづくりの道に進むきっかけです。名城大学理工学部で電気電子工学を学び、技術系に就職するなら生産技術をやりたいと考えていました。学生時代にトロンボーン、ベースを担当し、支える役割が合っていると感じていたのが理由です。
その上で大学のOBから「大同メタル工業は電気や機械といった分野が分かれておらず、全般的に学べる」と聞き、入社を決めました。入社後はグループ全般の生産設備の設計、開発、立ち上げなどに携わっています。
最初は専攻を生かし測定器や計測器を担当しました。しかし全方位で技術を身につけるには機械系のノウハウが足りないと感じ、希望して1年前から切削機などを担当しています。職場で女性は1人ですが、同年代や同じ大学出身の仲間がいて心強いです。体が小さいので率先して装置の下に潜り込んで配線を見られるメリットもあるんですよ。
設備の立ち上げが続き、納期が迫ったりと大変なこともありますが、その分やりがいも大きいです。海外の工場で言葉が通じず、うまく行かないことが多い中、最終日まで粘って立ち上げられた経験が印象深く残っています。
早いうちに海外経験をしたいと考えています。そのためにも量産時の設備トラブルの対応など現場を知り、保全の経験を積みたいです。女性の海外工場への赴任は少ないですが、先駆者である女性の先輩がいて経験を聞くなど参考にしています。長所のくじけず頑張れる粘り強さで、不具合やニーズに幅広く対応できるようになるのが目標です。
休日にはライブハウスやキャンプに行ってリフレッシュします。(文・写真=名古屋・政年佐貴恵)
◇大同メタル工業 生産技術センター第一設備開発グループ 菊地優希(きくち・ゆうき)さん
(2020/10/19 05:00)