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(2021/2/22 05:00)
技術計算、論理的に悩み解決
(総合1から続く)顧客の装置にTHKの製品を組み込んだ場合に、「今回の使用条件では、走行距離に換算すると何キロメートル走ることができます」といった“技術計算”を行います。顧客が型にはまらない使い方をすることもあり、エクセルで手計算することも少なくありません。
技術計算をする際、顧客は設計途中にあることが多いです。そのため顧客の視点に立ち、話を受け止めることを心がけています。「なぜ悩んでいるか」を考えることでふに落ちることがありますし、親身になれる自分がいます。計算の根拠を明確にして論理的に話すことこそ顧客の理解につながると感じています。顧客に近い技術部門のため「ありがとう」の言葉をいただける瞬間があり、業務を進める原動力になっています。
高校で好きだった物理と美術の両方を学べる芝浦工業大学デザイン工学部デザイン工学科に進みました。材料物理学やCADの使い方だけでなく、デッサンや色彩論などの授業を受けました。同学科の理念はモノづくりとデザインのギャップを埋め、それぞれの立場や考え方が分かる技術者を育てることにあります。さまざまな立場を俯瞰(ふかん)して見る大切さは大学時代に学びました。
入社6年目になり自分でできることも増え、仕事が楽しいです。一方で、後輩の指導といった次のステップアップも求められています。顧客に接する機会もさらに増やし、積極的に提案できる技術者になりたいです。人生で子どもは欲しいですが、バリバリ働き、昇進したいですね。
趣味はゲームや漫画を読むことです。アウトプットする職業なので、その中で登場する語彙(ごい)や表現力を吸収しています。(文=川口拓洋、写真=森住貴弘)
◇THK 産業機器統括本部 技術本部応用技術統括部 AE部DE課 冨山佑香(とみやま・ゆか)さん
(2021/2/22 05:00)