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(2021/4/19 05:00)
プレッシャーの先に達成感
(1面から続く)東京工業大学理工学研究科に進み、大学院では経営工学を研究しました。研究室では先生の方針で、研究テーマを自分で探して課題を見つけ、解決策を考える、ということを繰り返しました。先生から学んだ研究への取り組み方と、プロジェクト単位で動いて、自ら課題と解決策を考え、顧客に提案する、という仕事のプロセスが似ているエンジニアリング会社に興味を持ち、縁あって、日清エンジニアリングに入社しました。
入社から6年目までは食品工場建設チームで工場の立ち上げに携わりました。中でも入社4年目に携わったチョコレート工場の建設は、完成まで2年半かかるなど、最も大きなプロジェクトになりました。この工場は液体と粉体の設備を導入するなど製造ラインが複雑で、寝ていても不安なことが夢に出てくるほどでした。
チームをまとめる役割を担いプレッシャーもありましたが、完成したときは大きな達成感がありました。この経験を通じ、製造機械の深いところまできちんと理解すれば、よりよい解決策の提案ができるのではと思うようになりました。異動希望を出し、2018年に現在の粉体設備チームに移り、研究をしています。
趣味は中学生からやっている硬式テニスです。今も会社のチームに入っていて、実業団リーグでプレーしています。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で公式戦が中止になってしまったので、その間に始めたのが海釣りです。東京湾や相模湾で甘鯛などを釣り、自分でさばいて料理するのが今の楽しみです。(文=高屋優理、写真=高山基成)
◇日清エンジニアリング エンジニアリング事業本部プラント第一部担当課長補佐・長山彩(ながやま・あや)さん
(2021/4/19 05:00)