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(2021/5/10 05:00)
モノづくり、興味の幅広がる
(総合1から続く) 慶応義塾大学大学院理工学研究科では基礎理工学を専攻し、自動車内の騒音制御方法を研究しました。プログラミングによって、モノの動きがどう変化するのか。自分で立てた理論を基に実験を繰り返すのは面白かったです。
就職活動中は、“モノ”の中でも「普段あまり意識せずに身近に使っているモノ」に興味を持ちました。一般的に自動車などと比べて、複合機にこだわりを持っている人は少ないでしょう。だからこそ「使って良かった」と利用者に思ってもらえたら、やりがいを感じられるのではないか。そんな思いを抱き、入社を決めました。
入社以来、複合機のコントローラーに搭載する集積回路を開発しています。中でも私が担当しているのは、プリント画像の画像処理部です。画像処理部の開発は1―2年程度かかり、工程も細分化されています。入社したタイミングが開発後期の評価フェーズだったこともあり、最初は全体像が掴(つか)みにくかったです。しかし、一連の開発工程を経験することで、徐々に自分自身の仕事が複合機の機能向上にどう役立っているか分かるようになってきました。プログラミング内容が全てうまく機能しているのを見る時に、達成感を感じます。
最近はプライベートでも、モノの技術に関心を持っています。例えば有線LANケーブルを購入する時には、価格だけでなく、規格の違いにも注目して選ぶようになりました。興味の幅を広げ、さらに幅広い知識を身につけることで、仕事の質を高めていきたいです。休日はゲームや読書を楽しんでいます。フィットネスソフト「リングフィット・アドベンチャー」は運動不足解消にもつながっており、お気に入りです。(文=張谷京子、写真=森住貴弘)
◇富士フイルムビジネスイノベーション ソフトウエア&エレクトロニクス開発本部 エレクトロニクス開発部コントローラHW開発統括グループ 西田知世(にしだ・ともよ)さん
(2021/5/10 05:00)