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(2021/8/2 05:00)
トライアル&エラーで挑戦
(総合1から続く)親が理系だったこともあり、理系分野は身近なものでした。甲南大学のフロンティアサイエンス学部生命化学科に進学し、化学反応を起こしやすくする金属ナノ粒子触媒の研究をしました。メッキもナノ粒子がきれいにそろって摘出した状態なので、研究と親和性があることからJCUへの入社を決めました。
入社直後、環境負荷の低い3価クロムメッキを使用する工程の研究開発に携わりました。社内の知見が少ないテーマだったので、文献を読みあさり、可能性のあるものは1から100まで試すなど多忙でした。研究の期限が迫ってきた時期は何をしてもうまくいかず、「このテーマを完遂できるのかな」と自信をなくしましたが、途中で投げ出したくなかったので最終的に2年半ほどかけてやりきりました。
今はニッケルメッキの、環境対応の工程に関わる開発に携わっています。前のテーマと同様にトライアルアンドエラーを繰り返していますが、その都度、部署の上司に相談できるので心強いです。私も後輩から頼られた時には、積極的に相談に乗るようにしています。
会社の制度として産休や育休、時短勤務など、子育てをしながら仕事が出来る環境が整っており、活用している社員が多くいます。安心して働き続けられる職場だと感じています。働きながら育ててくれた母のような「パワフルかーちゃん」に、いつか私もなりたいです。
休日は体を動かすことが好きです。帰省時には家族でテニスを楽しんでいます。ロードバイクも趣味で、コロナ禍が収束したら、湘南の海沿いを走りたいです。(文=成田麻珠、写真=森住貴弘)
◇JCU 総合研究所基幹技術開発部 中上まどか(なかがみ・まどか)さん
(2021/8/2 05:00)