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(2023/1/9 05:00)
燃焼の魅力は奥深さ
(総合1から続く) 理系を自覚するようになったのは中学1年生頃で父の影響です。一つ質問すると十を答えてくれて、例えば金属の種類からイオン化傾向や核分裂、エネルギーなどに展開する話が面白く、興味を持って聞いていました。
大学は福岡大学工学部機械工学科に進みました。昭和鉄工との出会いは大学3年時のインターンシップです。ヒートポンプを研究していた人から話を聞き、熱力学は得意ではなかったのですが、面白くてもっと早く聞きたかったと思うくらいでした。
入社後は技術部でボイラやヒーターを担当するチームの一員です。燃焼の魅力はボイラ構造がシンプルながら奥深いところ。燃料も混合燃料などいろいろと出てきています。
特殊仕様では、熱交換器の仕様変更や「配管位置を設置場所に合わせて変えてほしい」「窒素酸化物(NOx)値が低いバーナーを使いたい」といった要望に応えます。自分がかかわった出荷直前の製品を見ると仕事の実感がわきます。
技術部には営業やサービス、工場から相談が来ます。助言やお願いをすることには責任を感じます。学生時代は、技術者が責任をもって判断することが多いだろうと想像していました。実際は困ったことがあったら相談できる上司がいて、チームのメンバーは、それぞれの仕事があっても一緒に考えてくれます。1人で問題を抱え込むことはありません。ただ、単にどうしたらいいかと聞くのではなく、自分の考えをもっておくことが重要だと思っています。
最近は紅茶がマイブームで、専門書で勉強中です。会社では茶こし付きマイボトルで毎日違う種類を楽しんでいます。自宅でのアフタヌーンティーに憧れて、定番お菓子のスコーン作りや茶器にも興味が出てきました。(文・写真=西部・関広樹)
◇昭和鉄工 技術部 武田美咲(たけだ・みさき)さん
(2023/1/9 05:00)