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(2023/5/22 05:00)
自動運転、しっかり応える
(総合1から続く)油圧ショベルは「上部旋回体」と「下部走行体」に分けることができます。ご存知でしたか。入社して6年たち、どちらの設計も経験しました。この春に、発売の中型ショベルの設計にも携わりました。新機種を担当するのは今回が初めてなので、良い経験になりました。
仕事では連携が大事だと思います。建設機械は使い方次第で壊れてしまうことがあります。納入した建機のアフターサービスを支援するプロダクトサポート(PS)部門は、お客さまに最も近い技術者です。PSからの情報は設計者として気付かされることが多くあります。
工場の製造担当とも話し、組み立てやすい、もしくは組み立てにくいといった設計に関するフィードバックをもらっています。工夫したところを製造担当に褒められると、やはりうれしいです。
世界的な脱炭素の流れの中、建設機械は電動化の要請があります。無人化、画像認識技術の搭載や自動運転といったことにもしっかりと応えていくのは、建設機械に携わる設計者の使命の一つです。ちゃんと意識して仕事をしていきたいです。
日本大学理工学部航空宇宙工学科出身です。進級するのがとても難しい専攻でしたのでずっと勉強していました。大学で学んだ材料力学は今の仕事に役立っています。
余暇には観劇を楽しんでいます。コロナ禍で在宅時間が増え、お芝居のDVDを見始めたのがきっかけです。「鋼の錬金術師」の観劇にも出かけました。舞台装置が変形する演出を見ると、ついついブームやアームを動かして形が変わる建機を連想してしまいます。(文=南東京支局長・六笠友和、写真=高山基成)
◇加藤製作所 設計第2部第2課 星野友芙(ほしの・ゆふ)さん
(2023/5/22 05:00)