リケジョneo（233）SMC・市川由美子さん

小さな気付き、大きな発見

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（総合１から続く）中学生の頃からメーカーの研究職や製品開発部門で働きたいと考えていました。やりがいを感じられなければ、長続きしない気がしたからです。成蹊大学理工学部エレクトロメカニクス学科（当時）で学び、太陽電池の高効率化をテーマに、条件を変えながら地道な試験を繰り返していました。就職活動では機械や電機メーカーを中心に調べる過程で、ＳＭＣに出会いました。製品は表には見えづらいけれど、幅広い産業を支えていることに魅力を感じました。会社の規模や安定性などにも心ひかれて入社を決めました。後日談ですが、大学の研究室でも当社製品が使われていたそうなので、不思議な縁を感じます。

入社後はシリンダー内部に使われるピストン部品のコストダウンや小型化に向けた要素研究に携わりました。現在はシリンダーの新製品開発における性能検証を担当しています。小さな気付きや違和感が、のちのち大きな発見につながると分かってきたので、見逃さないように意識しています。９月以降に発売予定の製品があります。携わった製品が世の中に出ることは思い描いていた夢の一つなので、モチベーションになっています。

今は耐久試験など製品の検証作業を担当していますが、今後は知識や経験の総合力が求められる設計作業にも挑戦したいと考えています。入社前に「これが自分の作ったものだ」と胸を張って言えることを夢見ていたからです。

休日は大好きな動物にふれ合える場所によく出かけます。猫カフェはもちろん、最近は都内にあるモモンガカフェを訪れ、とても癒やされました。（文・増重直樹、写真・高山基成）

◇ＳＭＣ　開発第２部　市川由美子（いちかわ・ゆみこ）さん