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(2024/2/5 05:00)
現場の助言で難題解決!
(総合1から続く)中学生の頃から化学に興味がありました。大学は福岡大学理学部化学科に進学し量子化学を専攻。物質の精製や、光を使った精製物の分析をしていました。目に見えないミクロの世界の出来事について仮説を立てながら、成り立ちや存在を検証していく過程が好きでした。
2018年に入社してからは開発の仕事に携わっています。印象に残っている仕事は入社間もない時期に取り組んだ商品「吸湿くんEX」の開発です。
包装はフィルムを幾重にも貼り合わせてできています。既存の「吸湿くん」は吸湿機能のあるフィルムを挟み込むことで効果を発揮します。一方で「吸湿くんEX」はフィルムを貼り合わせる樹脂に吸湿機能を持たせて、より薄い包装にも対応できます。当時は新人だったこともあり、商品や製造工程の知識も十分ではなくスムーズに開発が進まないこともありました。製造現場の先輩にも助言をいただき完成することができました。部署を問わず相談できるオープンさが魅力の一つです。
ここ2―3年は取引先を訪問することも多くなりました。発表前の商品の包装を取り扱うこともあり、ニーズを聞き取り開発に取り組んでいます。適切な保存ができる包装になっているか試行を重ねる日々です。
職場の制度も時代の流れに合わせて柔軟に対応してもらっています。子育て中の時短勤務制度は子どもの対象年齢が3歳までから10歳までに広がりました。新しい職場環境を提示してくれるので、女性も安心して働けると思います。
休日は紅茶をいれることにはまっています。ゆったりした時間を過ごしてオンとオフを切り替えています。(文・写真=九州中央・片山亮輔)
◇丸東産業 R&Dセンター開発グループ 楳原紗里菜(うめはら・さりな)さん
(2024/2/5 05:00)