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(2024/9/19 05:00)
モノづくりの現場の効率化に貢献する製品や情報システムの展示会「スマートファクトリーJapan2024秋」(日刊工業新聞社主催)が18日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した。出展企業は人工知能(AI)を活用した屋内位置検知システムや音による嵌合(かんごう)判定のAIソリューション、工場管理者ロボットなど多彩な技術で工場のデジタル変革(DX)を後押しする。会期は20日まで。(総合1参照、熊川京花)
管理工学研究所(東京都千代田区)は、AI位置検知エンジンを搭載した屋内位置検知システム「どこいっ太 Air」を紹介した。工場の壁や柱に8―12メートル間隔で設置した固定タグと、人やモノに取り付けた移動タグとの電波強度で位置を検知する。機械や柱など、電波の障害物の影響をAIが学習することにより、多様なレイアウトに対応可能。測量や通信インフラの別途構築が不要で、迅速に活用を始められる。
村林弘之ビジネスソリューション事業部長は「ビーコンと同程度の価格帯で、建物内での誤差は約1メートルと高精度」とアピールする。フォークリフトなどの移動体の動線分析やモノ探しの用途で活用されることが多い。
ブレインズテクノロジーは異常検知ソリューション「Impulse」を紹介した。中でも、部品やコネクター類の嵌合をAIが音で判定する嵌合検査は「ハマるところにはハマる製品。(同様の仕組みを採用している)競合もいない」(桑原陽子マーケティングマネージャー)として、引き合いが好調という。自動車部品メーカーなどが導入している。
嵌合作業を行う現場で、マイクで収集した嵌合音データを、AIが学習した正常な嵌合音と突き合わせて分析し、リアルタイムに良否を判定する。ノイズ除去技術により、周囲の作業音などの影響を受けずに判定可能。音声データに加えて作業動画や距離・人感センサーデータを同時に読み込むと、良否判定の正確性を向上させることもできる。
ロボットシステムインテグレーター(SIer)のiPresence(神戸市東灘区)は、米テミの多目的ロボ「temi」を活用した「工場管理者ロボtemi」を紹介した。temiは高さ約100センチメートルの自律移動ロボットで頭部にディスプレーを搭載している。遠隔地からtemiを操作し、視界を共有しながらビデオ通話で現場の社員と対話できる。会議や対面指導、巡視などの用途で活用可能。工場管理をリモート化する。
(2024/9/19 05:00)
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