Japan Robot Week開幕 高まる自動化需要対応

(2024/9/19 05:00)

高精度加工・AI提案

ロボットやサービスロボット関連の専門展「Japan Robot Week(ジャパンロボットウイーク)2024」(日本ロボット工業会、日刊工業新聞社主催)が18日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。会期は20日まで。人手不足に伴って産業界で自動化需要が高まっている。高精度加工を実現するロボットをはじめ、ロボットの頭脳となる人工知能(AI)による解決策提案などハードからソフトまで幅広い展示が見られる。(総合1総合2参照、高島里沙)

  • スギノマシンの高精度な穴あけ・ネジ立て、フライス加工が可能なエンドエフェクター

スギノマシン(富山県滑川市)は、産業用ロボットの先端に取り付けてロボットによる高精度な穴あけ・ネジ立て、フライス加工が可能なエンドエフェクター「SELFEEDER DUO Robot Edition=写真」を出展。既存品をロボット用に改良したことで、一定のきれいな面加工を実現できるようになった。ロボットを加工場所までの移動装置として捉え、高精度加工を担うのはエンドエフェクターとなる。

またバリ取りに特化した「BRQ―RDM」も展示。精密機器事業本部マーケティング課の武藤充課長は「人手不足でバリ取りの自動化需要が増加。人口減と反比例で需要が増えている」と期待を示した。

  • 川重は初となる6軸協働ロボットを参考出展した

川崎重工業は同社初となる6軸の協働ロボット「CLシリーズ」を参考出展した。可搬質量は3キロ―10キログラムまで4種類を用意する。軽量設計で動作速度や精度も高水準を実現した。

一方、最大の展示面積で注目を集めていたのがGMOインターネットグループだ。6月に設立した子会社のロボット商社「GMOAI&ロボティクス商事」が、人機一体(滋賀県草津市)をはじめとするさまざまなメーカーのロボット10体のほか、AIなどを展示した。

また同展示会には、ロボット大賞の合同展示ブースも設けられ、ファナックの6軸多関節ロボット「M―800」など受賞製品が勢揃いした。

(2024/9/19 05:00)

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