(2020/4/6 05:00)
大阪大学大学院医学系研究科の中島清一特任教授と室崎修招聘(しょうへい)教員らは、世界的な眼鏡フレームメーカーのシャルマン(福井県鯖江市)と、新型コロナウイルス感染症対策で低コストのフェースシールドを考案した。一般的な透明ファイルをクリップ付きフレームに組み込み完成する。フレームは3Dプリンターで作れ、データを無料公開した。物資不足が続く世界の医療現場などに提案する。(総合1参照)
マスクの着用を前提に、さらに飛沫(ひまつ)感染リスクを下げるため考案した。フレームの形状は普及しているデザインを基本とし、両端にクリップ部を設けた。
女性や子ども向けの小さなサイズや、3Dプリンターの精度が確保できない場合に文具のクリップを取り付けられる構造など複数種類を設計。ファイルによるシールド部は曇りやすさや周辺への衝突が気になる場合ははさみで切ってもよい。透明ブックカバーなども使え、使い捨てできる。
世界的に防護具が不足しており、米ニューヨーク市ではゴミ袋を被っての治療活動が報じられた。中島特任教授は「正規品を使えるのがベストだが、不足時に身近な物を代用品にすることを考える必要がある」と訴える。
(2020/4/6 05:00)
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