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フィリップスと呼吸器疾患の患者会がコラボレーション「世界COPDデー」(11月15日)に合わせた啓発活動の第一弾エネルギーUPで患者さんを“食”からケアするレシピ集を発表

(2017/11/9)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:株式会社フィリップス・ジャパン

フィリップスと呼吸器疾患の患者会がコラボレーション「世界COPDデー」(11月15日)に合わせた啓発活動の第一弾エネルギーUPで患者さんを“食”からケアするレシピ集を発表

株式会社フィリップス・ジャパン(代表取締役社長:堤 浩幸、以下 フィリップス)と、NPO法人 日本呼吸器障害者情報センター(理事長:遠山 和子、以下 J-BREATH)は、国内患者数が500万人超と推定され、主にタバコが原因で引き起こされる呼吸器疾患「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の啓発活動を開始いたします。その第一弾の活動として、11月15日(水)の「世界COPDデー」に合わせ、専門医や管理栄養士の協力の下、COPD患者さんの栄養食事療法をサポートするレシピ集「COPD患者さんのおうちごはん」を作成しました。




■専門家の協力のもと、COPD患者さんの視点を取り入れたレシピ
COPDは、長期間にわたる喫煙習慣などで生じる炎症性疾患で、重症化すると、自力での呼吸が困難になるなどQOLが著しく低下します。国内の潜在患者数は500万人以上*と推定され、高齢化に伴い、患者数、死亡者数のさらなる増加が懸念されています。

こうした背景から、COPD患者さんの治療法の一つである在宅酸素療法に使用する機器(酸素濃縮装置)の取り扱いを日本で開始して10年という節目の年を迎えるフィリップスは、COPD患者さんやそのご家族、介護者の方へのさらなる貢献を目指し、J-BREATHと共同で啓発活動を実施する運びとなりました。

その第一弾の活動となるレシピ集「COPD患者さんのおうちごはん」の制作は、COPDの栄養食事療法の第一人者である駒沢女子大学 人間健康学部健康栄養学科 教授の田中 弥生 先生を中心に作成され、東京女子医科大学八千代医療センター 内科 部長、呼吸器内科 教授の桂 秀樹 先生に監修いただきました。また、J-BREATHから患者さんと支えるご家族の視点でのご意見をいただき、日頃の食生活に取り入れやすいレシピとなっています。

■COPD患者と食の重要性
患者さんは、肺機能の低下で呼吸時のエネルギー消費量が多くなるため体重が減少しがちですが、これが呼吸不全の悪化を招くことがあります。このため、一般の方より多くのエネルギー摂取が必要な一方、食事の際の息苦しさなどで、十分な栄養を確保できていない現状があります。今回、開発された患者さん向けレシピは、ご家庭で一般的に出されている食事に、エネルギーを上げる工夫を盛り込みました。これにより、介護する方の負担を増やすことなく、患者さん自身も食事を楽しみながら、無理なくエネルギーを摂取し、健康状態を維持できるようサポートします。*Nippon COPD Epidemiology study;NICE studyより


―『COPD患者さんのおうちごはん』のポイント―

1)COPD患者さんの体重減少を防ぐ高エネルギーなレシピ
一般の方の約1.5倍のエネルギー量が必要なCOPD患者さんのエネルギー摂取をサポート。

2)和洋中を織り交ぜ、一日のあらゆるシーンで活用が可能
トータル12レシピ(基本献立52品、変化献立例45品)と間食6品を作成。

3)食卓のメニューを生かしつつ、手間を掛けずにエネルギーUPする工夫が満載
油を使った調理、マヨネーズやドレッシングなどの調味料、乳製品などの活用など。

4)患者会の全面協力の元、COPD患者さんの食の悩みに配慮
食べやすさや、食欲増進などの患者さん、家族のニーズに対応。


<レシピ例>
基本献立(通常メニュー)



「COPD患者さんのおうちごはん」は、
基本献立(ベースとなる一般的な家庭料理)の
各メニューについて、好きな組み合わせで
下記の変化献立例と置き換えることで、
無理なく摂取できるエネルギー(一部のレシピ
ではたんぱく質の摂取)を増やし、
健康状態を維持できるようサポートします。


変化献立例(基本献立をアレンジしたもの)




レシピ開発者らのメッセージ

「栄養・食事療法の普及に期待」
東京女子医科大学八千代医療センター 内科 部長/呼吸器内科 教授 桂 秀樹 先生


COPD(慢性閉塞性肺疾患)は従来、肺気腫と慢性気管支炎と呼ばれて疾患を合わせた疾患概念で、長年の喫煙が主な原因の肺の生活習慣病です。わが国でも40歳以上の8.6%、約530万人の患者さんがいると言われていますが、認識が十分ではなく、治療を受けている患者さんは1割にも満たないと言われています。
COPDは様々な疾患を合併することが知られていますが、特に重要なのは低栄養状態です。低栄養で「やせ」をきたすと、増悪を来たす頻度が高く、呼吸困難も強く、生活の質も低下し長生きできないと言われているため、患者さんに早期から適切な栄養指導を行い、体重を低下させない対策が重要です。患者さんに栄養指導がなされていても、具体的にどのようにしたらいいかわからないとの声がありました。本「COPD患者さんのためのおうちごはん」は、日本人のCOPDに合った食事を具体的に提案し、患者さんが簡単に栄養療法に取り組めるようになっています。是非このレシピ集を1人でも多くの方にご使用いただき、栄養指導や栄養療法に役立つことを希望します。

「COPD患者さん向けレシピで、家庭でお手軽に栄養・食事療法を」
公益社団法人 日本栄養士会 常任理事
駒沢女子大学 人間健康学部健康栄養学科 教授 田中 弥生 先生


COPD患者さんは呼吸不全の問題だけでなく、加齢に伴い筋肉量が減少するサルコペニアや、心身の活力低下に伴い要介護状態に移行するリスクとなりうるフレイルの問題なども含めたケアを考慮する必要があります。このため、COPDの栄養食事療法では、エネルギーはもちろんのこと、しっかりと筋力をつけ、食力をあげることが大切です。ぜひ、多くの患者さん、ご家族にこのレシピを活用いただき、家庭での“食”からのケアにご活用いただけますと幸いです。

「お手軽レシピで、食事を楽しく」
NPO法人 日本呼吸器障害者情報センター 理事長 遠山 和子


おいしい食事を楽しむことは、患者さんの療養生活のモチベーションを高める要因となります。その一方で、普段の家庭のメニューを考えるに当たっては、COPD患者さん向けに注意すべきポイントや、エネルギーを上げる方法などについて十分な知識が行き渡っていないことが課題でした。手軽なエネルギーアップの方法が盛り込まれた「COPD患者さんのおうちごはん」によって、「おいしいものを食べたい」「食事を楽しみたい」という患者さん、家族の想いが叶えられることを願っています。

「COPD患者さん向けレシピを通じて、患者さんへさらなる貢献を」
株式会社フィリップス・ジャパン 代表取締役社長
フィリップス・レスピロニクス合同会社 職務執行者社長 堤 浩幸


2017年は、フィリップスが在宅酸素療法(HOT)に使用する機器の取り扱いを開始して10年となる節目の年です。COPDは、原因となるタバコは喫煙率が減少している反面、高齢化の影響から患者数は一層の増加が懸念されており、その対策は喫緊の課題です。この度のCOPD啓発活動を通じ、フィリップスはこれまで以上にCOPD患者さんやその介護者の方々の健やかで満ち足りた暮らしに貢献したいと考えています。


日本におけるフィリップスについて
株式会社フィリップス・ジャパンは、1953年に日本電子開発株式会社としてフィリップス製品の日本市場への輸入を開始し、いくつかの企業統合や社名変更等を経て2005年に社名を株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンに変更しました。2008年には、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、同社は2010年に社名をフィリップス・レスピロニクス合同会社としました。2015年には、カテーテルおよびワイヤーを使用した血管内イメージングおよび生理学的評価を行う装置を取り扱うボルケーノ・ジャパン株式会社を傘下に入れました。日本におけるフィリップスは約2,000名の従業員を擁し、全国約70ヵ所に事業所を展開しています。株式会社フィリップス・ジャパンの詳細につきましてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.co.jp

ロイヤル フィリップスについて
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケアプロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2016年の売上高は174億ユーロ、オランダを拠点に全世界に71,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/

NPO法人 日本呼吸器障害者情報センター(J-BREATH)について
NPO法人 日本呼吸器障害者情報センターは、1994年に≪東京都呼吸機能障害者の会≫みどり会の名称で設立されました。その後、2000年1月31日、日本の呼吸器障害者の患者団体として初めてNPO(特定非営利活動法人)の認証を取得するとともに、「日本呼吸器障害者情報センター」と名を改めました。以来、患者を対象とした支援システム作りを推進し、的確で適切な情報提供サービスができる発信拠点としての役割を確保するとともに、一般社会への知識の普及啓発に取り組んでいます。私たちはこれからも呼吸器障害者・患者の立場から禁煙やCOPDの検診による早期治療の運動を国民的規模で推進するとともに、呼吸器障害者・患者の社会的地位の向上、医療や福祉の向上のために活動の輪を広げます。日本呼吸器障害者情報センターに関する詳細はこちらからご覧ください。(http://www.j-breath.jp/index.html

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