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(2020/3/24)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:ACCESS
- Edgecore Networks製「Cassini」をサポートする、初の商用NOS -
IP Infusion(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:緒方 淳、以下IP Infusion)は、本日、新ソリューション「OcNOS(R) Optical Transport(オクノス・オプティカル・トランポート)」の提供開始を発表しました。本ソリューションにより、データセンター相互接続(DCI)、ロングホール、サービスプロバイダーのバックホールにおいて、モジュール型オープン・パケット・トランスポンダーシステムへの対応が可能になります。「OcNOS(R)」は、業界初となるフル機能を搭載したネットワークOS(NOS)で、従来型のネットワーク構築から、ソフトウェアとハードウェアを分離(ディスアグリゲーション)するWhite Box(ホワイトボックス)型ネットワーク構築へのシームレスな移行を実現します。
「OcNOS Optical Transport」は対応機器の第一弾として、Edgecore Networks製パケット・トランスポンダー機器「Cassini(カッシーニ)」をサポートしています。「Cassini」は業界最大の容量(3.2T)と業界初となるモジュール構成を特長とするオープン・パケット・トランスポンダー機器で、100GbE対応パケットスイッチングポートと100/200Gbps対応コヒーレント光インターフェースを柔軟に組み合わせて提供します。「Cassini」は、DWDMでの長距離伝送を可能とし、メトロ、ロングホール、DCI向けL2/L3マルチキャスト機能を備えた多様なベンダー製のCFP2 ACOおよびDCOモジュールに対応しています。パケットスイッチングおよび光回線側の両方を、CLI(Command Line Interface)、SNMP(Simple Network Management Protocol)、NETCONF(Network Configuration Protocol)経由で管理できます。
「OcNOS Optical Transport」の主な導入メリットとして、ラインカード(1枚~8枚)の増設に対応しているため、スモールスタートが可能で、Pay-As-You-Grow(成長に合わせた投資)オプションのあるモジュール型シャーシ、ACOまたはDCOプラグ可能なスロットの選択、他ベンダーの標準CFP2デバイスとの相互運用性などが挙げられます。
IP Infusionは、南米ペルーにてTIP(Telecom Infra Project)(https://telecominfraproject.com/)コミュニティのメンバー企業と協力し、「Cassini」の実証実験を行いました。本実証実験では、ルリン市、リマ市、トルヒーヨ市をつなぐ既存のサードパーティの光回線システム上に「Cassini」を実装し、本機器上で「OcNOS」を稼働させました。他社のROADMやMUXを挿入することで、総合距離1,000km以上の実証実験を実施いたしました。「Cassini」は、富士通オプティカルコンポーネンツ製「CFP2 ACO」モジュールを搭載しており、これらの構成要素により、事業者が既存の光ネットワークの容量増強に利用できるエンドツーエンドのソリューションを実現しています。
IP Infusionの最高経営責任者(CEO)の緒方淳は、
「ネットワークソリューションをエンドツーエンドおよびコンポーネント毎に管理することで、運用の簡素化とオープンなインターフェースを実現したいという事業者の要望が、オープンな光ネットワークへの流れを後押ししています。キャリアグレードの『OcNOS』と、Edgecore Networksのパケット・トランスポンダー『Cassini』の組み合わせにより、当社ネットワーク製品のお客様に新たなアプローチが提示されるとともに、当社がサービスプロバイダー向けWhite Boxにおける主要ソフトウェアベンダーであることが示されました」と述べています。
TIPのチーフエンジニアのデイブ・ハットン(Dave Hutton)氏は、
「IP Infusionは、『Cassini』とDCSG(Disaggregated Cell Site Gateway)をサポートし、TIPと足並みをそろえ、サービスプロバイダー向けWhite Box型ネットワークを推進しています。我々は、White Box型ネットワークが光伝送ソリューションの領域まで及んでいることを喜ばしく思います」と述べています。
Edgecore Networksの技術部門 副社長のジェフ・カトリン(Jeff Catlin )氏は、
「『Cassini』は、オープンネットワークのエコシステムにおいて当社がリーダーであることを示すものです。IP Infusionやオプティカル分野のパートナー各社、TIPコミュニティとの協業を通じて、『OcNOS』を活用したオープン・パケット・トランスポンダー技術を市場に提供するとともに、事業者に選択肢、イノベーション、制御機能を提供できることを大変嬉しく思います」と述べています。
富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 CMOの布施 由起治氏は、
「IP InfusionとTIPコミュニティとの協業により、光ネットワークにおいて経済的なネットワークディスアグリゲーションを実現できることを喜ばしく思います。これらのソリューションにより、お客様は、高度な実装、並びにコスト効率とネットワークのキャパシティの最適化が同時に実現できます」と述べています。
南米のシステムインテグレーター Whitestack LLCのソリューションアーキテクトのホセ・ミゲル・グスマン(Jose Migual Guzman)氏は、
「Edgecore Networksの『Cassini』や、多様なベンダーのACOおよびDCOモジュールをサポートするIP Infusionの『OcNOS』により、当社のお客様は光伝送サービス向けにディスアグリゲーション型ネットワークを導入できるようになります。すでに当社のお客様はこの組み合わせの導入を進めており、市場で顧客の関心を高められることに期待しています。ディスアグリゲーション型の光伝送システムは、お客様の既存の光ネットワークのキャパシティを拡大するための、非常に柔軟でコスト効率に優れた方法です」と述べています。
NEL AmericaのCTO アツル・スリヴァスタヴァ氏(Atul Srivastava )は、
「我々は、IP InfusionとTIPコミュニティと協働し、ディスアグリゲーション・オプティカルネットワークソリューション向けにCFP2 ACOとDCOの両プラグインを網羅するTAIインターフェースの開発を支援できることに嬉しく思います」と述べています。
IP Infusionは、TIPのOpen Optical & Packet Transportプロジェクトグループの一員として、異なるベンダーのオプティカルモジュールを統一して管理するためのTAI(Transponder Abstraction Interface)APIなど、全面的なディスアグリゲーション型伝送ネットワークのあらゆる要素の統合を調整しています。
■IP Infusionについて
IP Infusionは、キャリア、サービスプロバイダー、データセンター事業者向けに、ソフトウェアとハードウェアを分離(ディスアグリゲーション)して安価に柔軟にネットワークを構築し、新機能やサービスの実装を迅速に実現するWhite Box型ソリューションを提供しています。
IP Infusionは、「DANOS-Vyatta edition」のインテグレーター兼カスタマーサービスプロバイダーであると共に、White Box向けネットワークOS「OcNOS(R)」および「 ZebOS(R)」を約350社の企業に提供しています。IP Infusionは、米国カリフォルニア州サンタクララを本拠とし、株式会社ACCESSの100%出資子会社です。
https://www.ipinfusion.com/
■株式会社ACCESSについて
ACCESS(東証一部:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績15億台を超えるモバイルソフトウェアおよび約350社の通信機器メーカへの豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける仮想化技術の開発力とノウハウを活かし、現在、組込とクラウド技術を融合したIoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。
https://www.access-company.com/
※ACCESS、ACCESSロゴは、日本国、米国、およびその他の国における株式会社ACCESSの登録商標または商標です。
※IP Infusion、IP Infusionロゴ、OcNOS、ZebOSは、IP Infusion Inc.の米国ならびにその他の国における商標または登録商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。
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