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LNG燃料転換の高まりを受け、新型「LNGタンクローリー」を開発

(2023/8/11)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:エア・ウォーター株式会社

LNG燃料転換の高まりを受け、新型「LNGタンクローリー」を開発

~効率的な燃料供給により、CO2排出削減に貢献~

当社は、脱炭素化の流れを受けてCO2排出削減に取り組む事業者が増加することを踏まえ、LNGバンカリング(※1)向け大型LNGタンクローリーをはじめとした新型「LNGタンクローリー」を開発しましたので、お知らせいたします。


1.開発の背景
昨今の世界的な脱炭素社会への移行を受けて、工場や輸送機器のエネルギーを重油等から、環境負荷のより低いガス体エネルギーであるLNGへの燃料転換が進んでいます。

当社は、1990年代より産業ガス事業で培った極低温技術やエネルギー供給事業者としての事業基盤を活かし、LNGの普及に貢献するLNG 輸送機器や供給設備のエンジニアリングサービスを展開してまいりました。LNG タンクコンテナ・ローリーなどの関連輸送機器では国内トップシェアを有しています。

このたび、より効率的な燃料供給やお客様のさまざまなニーズに応えるため、海運業界におけるLNGバンカリング向け「大型LNGタンクローリー」、LNG消費量が中小規模のユーザー向け「ポンプ付きLNGタンクローリー」を開発。また、輸送効率を高めるために積載量を増加させた「14.2t積載LNGタンクローリー」についても従来から進めていた設計が完了しました。

2.新型「LNGタンクローリー」の概要
(1)LNGバンカリング用として国内最大(※2)、15.2t積載の大型LNGタンクローリー
当社は2015年、日本初のLNG燃料船となる日本郵船株式会社のLNG燃料タグボート「魁」へのTruck to Ship方式(※3)のLNGバンカリングシステム及び機器の開発を皮切りに、バンカリング用途に対応した国内で唯一のLNGタンクローリーメーカーとして開発を進めてまいりました。2023年1月には株式会社商船三井のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない/むらさき」(※4)(大阪~別府航路)向けのLNGタンクローリー(最大積載容量13.7t)を開発し、納入。さらに、昨今のLNG燃料船の大型化や長距離航路のニーズが高まり、より効率的な燃料供給を実現するために、積載量をアップしたLNGタンクローリーの開発を進めてまいりました。

このたび、内槽タンクの素材強度を高めることで高圧化(0.9MPa)し、LNGバンカリング用として国内最大である15.2t積載LNGタンクローリーを開発しました。今後も、LNG燃料船の導入拡大にあわせ、LNGタンクローリーの開発や販売拡大を進めてまいります。

(※1) 船舶燃料としてLNG(液化天然ガス)を供給すること。
(※2) 国内でバンカリング用LNGタンクローリーを製造するのは当社グループのみであり、積載量15.2tが現時点で最大。
(※3) 陸側に駐車したLNGタンクローリーから、港に着岸しているLNG燃料船へLNGの供給を行うもの。
(※4) 「さんふらわあ」は、商船三井フェリー(株)の登録商標です。



(2)中小規模ユーザー向けのポンプ付きLNGタンクローリー

これまでは輸送時に積載したタンク全量分のLNG燃料をお客様の工場へ輸送するのが一般的でしたが、今後のさらなるLNGの普及に対応するには、LNGタンクローリー1台で複数の工場へ配送する必要があります。そこで、複数拠点への配送を可能にしたポンプ付きLNGタンクローリー(積載容量:6.5t)を開発しました。LNGを卸す際のタンクローリー内の気化ロスを極力低減するとともに、荷卸し時間を短縮することができ、業務効率化に寄与します。試験運用期間を終えたため、2023年8月に本格販売を開始いたします。

(3)積載量を増加させた「14.2t積載LNGタンクローリー」
LNGタンクローリー(14.2t)※写真は14.0t積載タイプ
LNGを運ぶ際の輸送効率を高めるためには、より積載量を多くしたタンクが必要です。従来の14.0t積載のタンクローリーを同じ車体枠で14.2t積載できる設計に変更。2024年夏の発売を予定しています。









詳細はニュースリリースをご覧ください。
https://www.awi.co.jp/ja/business/news/news2327784989992116879.html

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