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遠隔状態監視サービス「ΣSynX Supervision」を三菱重工デジタルイノベーションブランドにて新たに提供、小型CO2回収装置・交通システムへの実装が本格化

(2023/10/5)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:三菱重工業株式会社

遠隔状態監視サービス「ΣSynX Supervision」を三菱重工デジタルイノベーションブランドにて新たに提供、小型CO2回収装置・交通システムへの実装が本格化

◆ これまでの「optimaX」から改称しブランド名称統一、社会インフラ向け各種ソリューションの開発・強化を推進 ◆ ΣSynX Supervisionの各種インフラへの実装および実証試験を通じ、さらなる顧客サービスの向上を目指す


三菱重工業は、プラントや交通システムなどといった社会インフラの運転・保守を総合的に支援するデジタルサービスプラットフォーム「optimaX(オプティマックス)」の提供を通じ、小型CO2回収装置などへの遠隔状態監視システムの実装や各種ソリューション機能の開発・強化を進めてきました。このたび同プラットフォームは、三菱重工が掲げるデジタルイノベーションブランド「ΣSynX(シグマシンクス)」の1つである「ΣSynX Supervision(シグマシンクス スーパービジョン)」へとブランド名称を統一します。

ΣSynXは、デジタルを通じて人と機械が協調するために知恵と技術を結集し、「かしこく・つなぐ」ことを表しています。ΣSynX Supervisionは、「製品の統合監視により、安心、安全で快適な社会を実現する」というコンセプトの下、プラントや交通システム向けのデジタルサービスプラットフォームを提供します。既に小型CO2回収装置「CO2MPACT(TM)(コンパクト)」や交通システムをはじめとする製品への実装が進んでおり、以下の特長を有しています。

小型CO2回収装置「CO2MPACT(TM)」への導入
コンパクトで汎用性の高いモジュール化を実現した小型CO2回収装置CO2MPACT(TM)は、バイオマス発電所やごみ焼却工場、ガスエンジン設備やセメント工場といったさまざまな産業セクターから排出される排ガス中のCO2を回収する実証試験を国内外で展開しています。CO2MPACT(TM)にはΣSynX Supervisionによる遠隔状態監視を行う機能が搭載可能であり、収集したビッグデータをAI(人工知能)や機械学習技術を用いて分析し、異常の予兆検知や早期発見技術などの開発も進めています。当社横浜ビルをはじめとした拠点でCO2MPACT(TM)の運転状況を確認できるほか、拠点からの遠隔操作により設備の自動起動・停止操作が可能です。緊急時には原因の早期発見などにも活用でき、保守やメンテナンスに要する顧客負担を軽減します。

【主な特長】
・設備およびプロセスのリアルタイム遠隔状態監視:
設備の稼働状態を遠隔から監視できる仕組みを構築しました。現地や遠隔監視拠点で設備状況をリアルタイムに把握できるほか、収集したデータを基に設備やプロセスの状態を把握し、さらに予兆検知技術などと組み合わせることで安定運転をアシストします。将来的にはCO2回収プラントへの導入も検討していきます。
・遠隔運転操作:
遠隔監視拠点から設備の起動・停止などの運転操作が可能な仕組みを実装しています。
・運転・保守履歴管理:
運転・保守履歴情報を当社と顧客で共有できる仕組みを提供しています。

交通システムへの導入
交通システムの当社試験車両を対象とした遠隔状態監視技術の開発が完了し、当社が三原製作所和田沖工場内に保有する総合交通システム検証施設(MIHARA試験センター)での実証試験や、国内外の顧客の実車両への試行搭載を通じて有効性などの検証を進めています。

【主な特長】
・走行車両のリアルタイム遠隔状態監視:
センサーや車両統合制御装置を通じて収集した車両振動・加速度・温度などの各種データを収集・可視化・分析可能とするシステムを構築。これにより、遠隔からリアルタイムで走行車両の状態を監視することが可能となります。
さらに予兆検知技術などと組み合わせることで安定運転をアシストします。
・保守記録、故障履歴データの統合管理:
当社および顧客が現地のO&M(Operation and Maintenance)拠点などで収集した各種データを一覧可能にする統合マネジメント基盤を提供します。また、データ分析機能により、保守工数や部品交換頻度の適正化の検討が可能な環境を提供します。

小型CO2回収装置や交通システムからの各種データをリアルタイムに収集し、設備の状態を分析・診断

三菱重工は、当社グループが培ったAIや機械学習を用いた自律化・知能化などのテクノロジーを活用することで、さらなる顧客サービス向上やサポート体制の充実化に取り組みます。また、エンジニアリングセグメントが有する設計運用保守に関するノウハウをΣSynXに組み込むことで、CO2回収や交通システムをはじめとするさまざまな分野の課題に対する最適なソリューションを提供していきます。

※ 三菱重工エンジニアリング株式会社(現:当社エンジニアリングセグメント)が2021年から提供してきたデジタルサービスプラットフォーム「optimaX」について、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/news/210419.html

■関連情報
・「かしこく・つなぐ」ことで、さまざまな社会課題を解決する「ΣSynX」
https://www.mhi.com/jp/news/23100501.html

■三菱重工業株式会社
 ウェブサイト:https://www.mhi.com/jp/
 オンラインマガジン「SPECTRA」(日本語):https://spectra.mhi.com/jp
 公式Twitter:@MHI_GroupJP

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