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(2018/3/6)
カテゴリ:イベント
リリース発行企業:外務省
外務省による、日本の魅力を世界に発信する事業「ジャパン・ハウス」は、多様な日本の地域の魅力発信を目的に「ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクト」をスタート。その事業発表会を、2018年3月2日(金)渋谷ヒカリエ8 / COURT, CUBE(渋谷区渋谷2-21-2 渋谷ヒカリエ8F)にて実施しました。
ジャパン・ハウスの総合プロデューサーである原研哉氏から、ジャパン・ハウスがこれから手がける「ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクト」について発表。このプロジェクトの初企画として、新たに開館するジャパン・ハウス ロンドンにて、新潟県燕三条地域の「燕三条 工場の祭典」と連携した企画を2018年の秋に実施することが決定しました。また、これをモデルケースとして、ジャパン・ハウス サンパウロ、ロサンゼルスにおいても現地事務局が手掛ける地域活性化プロジェクトを推進していくことを発表しました。
「ジャパン・ハウスは今年ロンドンがオープン。オープン後独自企画として燕三条地域の日本のものづくり文化をキュレーションしたプロジェクトをロンドンで展開していくので、期待してほしい」と原研哉氏は本プロジェクトを発表し、さらに今後の展望として「ジャパン・ハウスが“使える場所”だと思ってほしい。意欲に応じて門が拓いて、若い人が使い倒せるようになって、一過性ではなくずっと続いていく場所にしていければ」と語りました。
またパネルディスカッションでは、三条市の國定勇人市長から「日本には燕三条と同じ規模感の街がたくさんある。燕三条地域がジャパン・ハウスで良いスタートを切ることで、バトンをつなげられると、いい地方創生の形が示せる」という期待の声や、国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏からは「日本の良いところを“点”ではなく、面として日常を見せることが(日本の)売りになってくる」という意見が交わされました。 ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクトでは、ロンドン、サンパウロ、ロサンゼルスの3拠点にて今後さらに日本の地域の魅力を発信するため、これからも様々な地域を取り上げ、オールジャパンとしての魅力を発信していく予定です。
パネルディスカッション 登壇者のコメント
【「ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクト」発表会について】
原研哉氏:
「日本は世界に評価されると喜ぶ、謙虚な国。評価よりも世界で機能する、世界に貢献する日本を示していきたい。例えば燕三条のラジオペンチは先端を見るだけでその精巧さに震える。緻密、丁寧、繊細、簡潔が常識として根付いているものづくりの国は意外とない。評価されることを目指すのではなく、ビジョンとしたたかさをもってジャパン・ハウスに関わってほしい」
國定勇人三条市長:
「燕三条の製品は、海外では輸送コストの分高価で販売されているし、それに見合う品質がある。ただし、製品のみではその技術的価値は十分に伝わらない。一方で興味を持った海外のハイエンド層が地域を訪れても、それに見合う宿泊や飲食を提供できる環境がまだない。地域での体験を通じて、ハイエンド層にさらに製品の価値を感じてもらえるような取り組みが必要だと考えている」
モーリー・ロバートソン氏:
「ジャパン・ハウスは文化的にも発信力の強い都市にある。そのような場所で日本のクリエイターを修行させることもアイデアのひとつ。若いクリエイターが世界で評価と刺激を受けながらさらなる成長を遂げ、日本の発信に貢献する仕組みが生まれることにも期待できるのではないか」
ジャパン・ハウスについて
ジャパン・ハウスは、展示やセミナー、日本の製品の販売、食の提供などを 通して、日本の様々な魅力を発信する施設です。これまで日本に関心のなかった人々を含む幅広い層に向けて理解や共感を創出し、親日派・知日派を拡大することを目的とします。
2017年4月にはサンパウロでジャパン・ハウスが開館し、すでに65万人の来場者数を突破。ロサンゼルスは2017年12月に一部先行開館し、さらにロンドンも今年の開館に向けて準備を進めています。
ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクトについて
日本の魅力を発信する上で、多様な気候や自然、独自の文化が生み出す地域性は欠かすことができない要素です。その魅力を積極的に発信することで、ジャパン・ハウスから地域活性化の初動をつくり、相互の関係をつくり出すのが本プロジェクトです。
その初企画として、2018年の秋にジャパン・ハウス ロンドンで、新潟県燕三条地域の工場見学イベント「燕三条 工場の祭典」の要素を取り入れた、同地区の金属加工文化を中心とした紹介を実施する予定です。そして、その発表・周知を目的に、今回の3月2日(金)の東京と、3月20日(火)には三条市にて、これからの地域活性化を一緒に考える発表会を行います。
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