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(2017/11/2)
カテゴリ:その他
リリース発行企業:公益財団法人日本ユニセフ協会
子どもへの攻撃停止を強く求める
【2017年10月31 日 アンマン(ヨルダン)発】
包囲された状態が続くダマスカス郊外の東グータ地区で教育施設への攻撃が続いていることについて、ユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレが、以下の声明を発表しました。
* * *
この48時間の間に、私たちのもとには包囲された状態が続くダマスカス郊外の東グータ地区で、引き続き子どもたちや教育施設が攻撃されているショッキングな報告と写真が届いています。
今日、ユニセフのパートナー団体は、ジスレン(Jisren)学校が攻撃され、子ども4人が死亡したと伝えてきました。また、ミスラバ(Misraba)学校への攻撃では子ども3人が死亡したと伝えられています。10月29日には、同じ地域の幼稚園が攻撃を受け、子ども3人と教員2人が負傷しました。
ユニセフはパートナーと協力して、これらの報告の詳細を確認しているところです。現時点でわかっていることから、シリアでは子どもに対する戦争が弱まることなく続いているということが言えます。
すでにわかっていることだけでも、通学バッグにしがみついたまま亡くなったた子どもたちの恐ろしい場面を前に、子どもを大切に想う気持ちのある人々が、私たちの人間性を疑うのに十分です。日々の生活のほとんど、あるいは短い人生のすべてが砲撃や銃撃、そして暴力に晒されてきた子どもたちは、学ぶことに対する強い意欲と決意を持っていました。
子どもを殺害するというこの凶悪な犯罪は、完全に終わらせなければなりません。たとえ戦時であっても法があり、その法はとても明確です。学校は聖域であり、いかなる時も保護されなければなりません。学校に対する攻撃は、子どもの権利に対する甚大な侵害であり、違反した者はその責任を問われるべきです。
シリアの子どもたちは、私たちやあなたがたの子どもたちと同じ子どもです。彼らはただ学び、遊び、より良い将来を望んでいるだけです。
学校に行くという単純な行為さえ生死にかかわるとは、世界はどうなってしまったのでしょうか?私やあなたのような母親や父親が、子どもが学校から生きて帰ってこられるのか、それとも小さな遺体となって帰ってくるのかわからないとは、世界はどこに向かっているのでしょうか?
私たちは今まで何度も訴えてきましたが、あらためて言います。私たちの共通の人間性のために、シリアの子どもたちに対する戦争は終わらなければなりません。これまでの私たちの求める声が、聴き入られることはありませんでした。今なら、紛争当事者と彼らに影響力のある人々は、子どもたちを守るための行動を取るでしょうか?
* * *
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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