JIMTOF2018の歩き方How to look around the exhibition hall of JIMTOF2018
労働人口の減少から製造業では人手不足問題が深刻化している。さらに、製品ライフサイクルの短命化、顧客仕様の複雑化が相まって多品種少量生産の流れは加速し、製造業を取り巻く環境は厳しくなっている。このような状況下でQCD(品質・コスト・納期)をどう維持していくか。限られた人材で生産性をどう高めていけばよいか。こうした課題の解決には、自動化、省人化は急務であり、今回のJIMTOF2018では自動化・生産効率化の最新技術に注目したい。
2年前の前回は、第4次産業革命としてドイツの国策「インダストリー4.0」が脚光を浴び、その中核技術としてIoT(Internet of Things:モノのインターネット)が注目を集めた。この2年間で出展各社ともIoTを活用した技術開発が進み、その実用化に期待が高まる。会場では、IoT活用によって生産現場をどう変えるのかという視点で見て欲しい。
特に、工作機械や鍛圧機械はIoT機能の搭載で“稼働状況の見える化”を図ることにより、部品交換、故障予知など予防保全が飛躍的に進化。“機械を止めない”技術は見どころだ。また、機械とICTソリューションの融合技術にも着目したい。設備と人、モノの動きを捉えるデジタルデータから工場を可視化し、QCD向上を支援する製品・技術も披露される。設備・人・モノの三位一体となった“スマート工場”実現に向けた最新動向にも注目だ。
そして、IoTの次なる進展は、AI(人工知能)。伊東千秋氏による基調講演「AI と IoT による 『ものづくり革新』」、山田誠二氏による特別講演「『人と機械の“調度よい”関係を探る』~AI活用の現状と今後の可能性~」はぜひ必聴したい。
人手作業を機械化・自動化し、機械と人がうまく共存していくことが、将来の生産現場には不可欠になるであろう。JIMTOF2018では、将来のモノづくりのあるべき姿も見据えながら、最新情報を収集されたい。
品質・コスト・納期要求に応えるモノづくりを、ムダなく効率的に行うための工場実務雑誌
発売日:毎月20日
株式会社テクノナカニシ
ツールドインターナショナル株式会社
イスカルジャパン株式会社
株式会社アマダ
イグス株式会社
株式会社ミツトヨ
株式会社長浜製作所
菅機械産業株式会社
株式会社山崎技研
リタール株式会社
共立精機株式会社