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[ 科学技術・大学 ]
(2016/2/12 05:00)
放射線医学総合研究所の山谷泰賀チームリーダーらは、既存の磁気共鳴断層撮影(MRI)装置を利用し、専用の“カゴ”をかぶせるだけで陽電子放射断層撮影(PET)とMRIを同時測定できる手法を開発した。MRI測定の際、頭部にかぶせるコイルにPET用の検出器を埋め込み、MRIとPETによる画像の同時撮影を可能にした。脳に異常なたんぱく質がたまることで発症するアルツハイマー病など脳の疾患の診断に使える。
浜松ホトニクスや千葉大学などとの共同研究。今後装置の改良を進め、2020年の実用化を目指す。価格はコイル1個当たり1億円以下を見込む。
PETとMRIを同時に測定できるため、測定時間を短縮でき、患者の負担軽減につながる。また同時計測することで患者の体の動きを補正し、診断精度を上げられる利点がある。
研究グループは、患者の体に近づけても位置の検出精度が落ちない「DOI検出器」を開発。この検出器...
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(2016/2/12 05:00)
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- 放射線医学総合研究所は、専用の「カゴ」をかぶるだけで磁気共鳴断層撮影(MRI)装置と陽電子放射断層撮影(PET)を同時測定できる手法を開発した。アルツハイマー病など脳の疾患の診断に利用できそうだ。
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