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[ 科学技術・大学 ]
(2016/3/7 05:00)
信州大学繊維学部の平井利博特任教授・名誉教授は、誘電性透明ゲルを使ってレーザー光を自在に曲げる手法を開発した。電極で挟んだゲルに電圧をかけると、ゲルの中を通る光が電気光学効果によって曲がる。内視鏡の先端など機械部品を組み込めない小さな装置で、光の照射位置を調整する用途に活用を提案していく。
ポリ塩化ビニル(PVC)製のゲルに電圧をかけると、ゲルと陽極が強く貼り付く。陽極が表面にPVCの負電荷が集まり、その近くに正電荷、その近くに負電荷と、正電荷と負電荷の濃度が繰り返しパターンをつくる。この電荷のパターンによって光を曲がるという。
実際に長さ5センチメートルのPVCゲルの中にレーザー光を通すと最大10度程度曲がった。角度は電圧に応じて制御できる。電圧をかける方向を変えれば上下左右にレーザーを曲げられる。
PVCゲルは安価なため使い捨てできる。透明なため光の減衰はほぼないという。電圧制御...
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(2016/3/7 05:00)
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- 信州大学は、誘電性透明ゲルを使ってレーザー光を自在に曲げる手法を開発した。内視鏡の先端など機械部品を組み込めない小さな装置で、光の照射位置を調整する用途に活用を提案していく。