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[ 科学技術・大学 ]
(2016/5/4 05:00)
2020年度の運用開始を目指し、日本最速のスーパーコンピューター「京(けい)」の後継機「ポスト京」の開発が進んでいる。性能は、アプリケーション(応用ソフトウエア)の実効性能で京の最大100倍に達する見通し。装置の開発に並行して、16年度からアプリケーションの開発も本格化した。ポスト京は、京で1年かかっていた計算を5日程度で解く。都市全体の高精度な災害予測や、効率的な医薬品開発などに威力を発揮するとみられる。(藤木信穂)
【省エネ世界一へ】
京の計算速度は毎秒1京510兆回(京は兆の1万倍)。計算速度(性能)を競うスパコンのランキング「TOP500」で、京は11年に世界一の座に輝いた。だがその後、中国や米国のスパコンに追い抜かれ、現在は4位に後退している。3年連続で首位を堅持する中国のスパコン「天河2号」は、京の2倍以上の性能を持つ。
“世界一”の奪還を目指し、ポスト京の開発プロジェク...
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(2016/5/4 05:00)
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