[ ICT ]
(2016/6/2 05:00)
(ブルームバーグ)米グーグルは基本ソフト(OS)「アンドロイド」に新機能を追加する計画だ。アンドロイド搭載の携帯端末「ネクサス」を アップルの競合製品に対して一段と差別化する狙いだ。
グーグルのサンダー・ ピチャイ最高経営責任者(CEO)は1日にニュースサイトのRecode(リコード)が主催した会合で、ネクサスについて「じっくりと考える」計画だと述べ、搭載されるアンドロイドOSのカスタマイズを伴う可能性もあると語った。
同社はサムスン電子やLG電子、レノボ・グループ(聯想集団)などの端末メーカーに無料でアンドロイドの使用許可を与えている。このためインターネット検索など同社の儲かるウェブサービスは多くの携帯端末に採用されているが、同時に異なる方法で動くさまざまなアプリやソフトを搭載した多種多様な携帯電話が存在する状況をもたらしている。このような状態は、アップルが独自にソフトウエアとハードウエアを設計する「iPhone(アイフォーン)」に比べて、アンドロイド端末の使い勝手は悪くなりがちで、性能面で劣る場合もあることを意味している。
ネクサスはこの問題に取り組むために設計されたもので、ネクサス端末専用のアンドロイドの新バージョンが開発されれば、グーグルの支配力が強まる。これはグーグルにとって新たな大きな一歩となり、同社が高性能スマートフォン市場でのアップルとの競合により真剣になりつつあることを示すシグナルとなる。
(2016/6/2 05:00)