[ 金融・商況 ]
(2016/6/11 05:00)
生命保険協会の筒井義信会長(日本生命保険社長)は10日の定例会見で、日銀が今後さらなる金融緩和を実行する場合は「ETF(上場投資信託)の買い増しをできればとってもらいたい」と要望した。マイナス金利の導入で国債市場は低金利が一段と進み、流動性も低下している。マイナス金利幅がさらに拡大した場合、金融機関の金融仲介機能に影響が出てくると述べた。
また国債に比べて金利が高い社債市場では資金が流入し、スプレッド(利ざや)が信用リスクを反映しない状況が一部起きているとも指摘した。
こうした状況を受け、筒井会長は今後の日銀の金融政策について「金融市場への影響に慎重な配慮が必要」と改めて強調した。
(2016/6/11 05:00)