[ 機械 ]
(2016/8/1 05:00)
宇部興産は三菱重工業の射出成形機事業を買収する。2017年1月に三菱重工の射出成形機子会社の株式を85%取得するとともに、販売を統合する。北米市場に強い宇部とアジアに強い三菱は地域的な補完関係などで相乗効果が高いと判断して、今回の買収に至った。売上高は単純合計で約200億円で、20年度に260億円に引き上げる計画。
射出成形機やダイカストマシンなどを手がける宇部興産機械(山口県宇部市)が、三菱重工プラスチックテクノロジー(三菱重工プラテック、名古屋市中村区)を買収する。買収金額は明らかにしていない。三菱重工プラテックの従業員数は145人。当面は両社のブランドを維持する。
三菱重工が北米と中国、タイに持つ射出成形機の販売拠点も譲渡対象となる。
また、両社の製品を扱う販売会社を同じく17年1月に設立する。新会社は宇部興産機械の100%出資だが、三菱重工側からも役員を派遣する予定。
宇部興産は成長の見込めるアジアなどで販売網を拡充できるほか、三菱側が販売してきた製品のアフターサービスで安定した収益も期待できる。
射出成形機の生産体制は従来の宇部市と米国ミシガン州に、三菱重工プラテックの本社工場が加わる。
(2016/8/1 05:00)
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