ベネッセHD、社長に安達氏

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  安達次期社長（写真右）

　ベネッセホールディングス（ＨＤ）は９日、社外取締役の安達保氏（６２）が１０月１日付で社長に就任すると発表した。福原賢一社長（６５）は代表権のある副会長に就く。安達取締役は２００３年からのべ１１年間、社外取締役を務めている。

　安達取締役は「投資ファンドのカーライルで企業支援をしてきた経験を生かす」と話した。６月まで会長兼社長を務めた原田泳幸氏の路線については「変革を急いだため、現場やお客さまのニーズに乖離（かいり）が生じた」と述べた。

　福原社長は６月２５日に就任したばかりだ。就任後３カ月足らずで退任を発表した理由については「一刻も早く経営体制を強化する必要がある」とした。同社の業績は１６年４－６月期は減収、全利益段階で赤字となるなど、低迷している。

　【略歴】安達保氏（あだち・たもつ）７７年（昭５２）東大工卒、同年三菱商事入社。８８年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。９９年日本リースオート社長。００年ジーイーフリートサービス社長。０３年カーライル・ジャパン日本代表。同年ベネッセホールディングス取締役。東京都出身。