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[ エレクトロニクス ]
(2016/9/15 05:00)
【相模原】オハラはマイナス30度Cでも駆動する全固体リチウムイオン電池を試作した。プラス(正)極と固体電解質、マイナス(負)極の三つの粉末シートを積層構造にし、一括焼結することで低温下でも駆動する電池を実現した。今後は容量や出力を向上し、二次電池としての特性を高める方針だ。
試作電池は同社が1995年に開発したリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス「LICGC」を使用。「LICGC」は酸化物系の無機固体電解質。酸化物系の固体電解質は硫化物系に比べドライルームやアルゴン環境を必要とせず、製造しやすい。
通常、電池はプラス極とマイナス極、液体の電解質から構成されている。そのため、液漏れや動作温度範囲が狭く、加熱による膨張や変形の課題があった。
同社では全固体リチウムイオン電池を17年にかけて研究を重ね、19年にはLICGCを電池部材としての採用を目指す。住宅の定置型蓄電池システムや電気自動車向け電池としての採用を期待する。
(2016/9/15 05:00)
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