[ 科学技術・大学 ]

コピー感覚で立体造形−明治大、3年以内に新3Dプリンター実用化

(2016/9/16 05:00)


(明治大学提供)

明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明教授らは、対象物の画像を取り込んでコピー感覚で造形物を出力できる3Dプリンターシステム「Fitter」を開発した。対象物の画像をスキャナーで取り込み、その形に合わせて描き込んだ形をそのまま出力する。手の形から指輪を作ったり、メガネからメガネケースを作ったりできる。造形物の3Dデータは不要。3年内の実用化を目指す。

タッチディスプレー上に、例えばメガネをを置いて画像を取り込み、輪郭をディスプレーに表示する。この輪郭に沿ってケースの形を描き込むと、システムが3次元モデルを自動生成して、3Dプリンターでメガネケースを出力する。

3Dプリンターの知識がない人でも簡単に使え、飛行ロボット(ドローン)のような複雑な形状でもケースを造形できる。既存の3Dデータを取得して大きさも調整可能。

材料はポリ乳酸(PLA)を採用した。手のひらサイズであれば造形時に反ってしまうことはなかったという。磁性PLAを使えば磁石にくっつく造形物を作れる。今後、店舗やイベント会場など、利用シーンに応じたシステム構成を検討して実用化を目指す。

(2016/9/16 05:00)

関連リンク

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン