- トップ
- 医療・健康・食品ニュース
- 記事詳細
[ 医療・健康・食品 ]
(2016/10/7 14:30)
(ブルームバーグ)米アルファベット傘下の医療技術会社ベリリー・ライフサイエンシズがジカウイルスとの闘いに参加する。不妊化した蚊の培養などのプロセスを自動化することにより、蚊の個体数を減らす方法のコストを削減する。
エンジニアリング責任者のライナス・ アプソン氏の説明によると、ベリリーはジカウイルスを媒介する蚊であるネッタイシマカの飼育や数の計算、餌やり、選別、移動を自動化できる機械とセンサーを開発した。自動化は「大幅なコスト低下につながる」と同氏は電話インタビューで語ったが、具体的な数字には言及しなかった。
蚊の不妊化は、個体数を抑制してジカ熱やデング熱、チクングニア熱、黄熱病などの流行を抑える方法として長く検討されてきた。メスのネッタイシマカが交尾するのは普通、一生に一回だけのため、不妊化したオスを大量に放てば繁殖を妨害し個体数を減らせる。ただ成功には圧倒的な数のオスの蚊が必要だ。
ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団は、ボルバキアと呼ばれるバクテリアに感染したオスとメスを使う方法を推進している。ベリリーもボルバキアを活用するが、感染したオスだけを使う計画という。こうしたオスを自然に放ち、メスと交尾させても生殖は行われない。
アプソン氏によると、ベリリーはカリフォルニア州マウンテンビューにある研究所で蚊を繁殖させており、2017年初めの試験プロジェクト開始を目指している。
原題: Alphabet’s Verily Joins Zika Fight With Sterile Mosquito Lab(抜粋)
(2016/10/7 14:30)