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[ 環境・エネルギー ]
(2016/10/14 05:00)
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と三菱化学などの研究グループは、光触媒を使って水から水素を生成する人工光合成(用語参照)で世界最高水準となる3%の太陽光エネルギー変換効率を達成した。光触媒の作り方を改善して効率を上げ、植物による光合成のエネ変換効率に比べ10倍になった。2021年度に実用化の水準となる10%を目指し、30年ごろの人工光合成由来水素を活用した基礎化学品のオレフィン生成プラントの商業化を後押しする。
光触媒は光を吸収すると強力な酸化力が発生する。NEDOは人工光合成の研究として、太陽光で水素を製造後に二酸化炭素(CO2)を利用して基礎化学品を作る手法を開発してきた。水中に光触媒を入れて光を照射し、酸化力で水を分解して水素を取り出す。15年3月に変換効率2%を達成後、1年半で1ポイント向上させた。
3%を達成した装置は酸素発生用にバナジン酸ビスマス、水素発生...
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(2016/10/14 05:00)
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