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[ 商社・流通・サービス ]
(2016/10/26 05:00)
パナソニックが代表幹事を務めるフジサワSST協議会は25日、ヤマト運輸と神奈川県藤沢市のスマートタウン「フジサワサスティナブル・スマートタウン(フジサワSST)」に、配送センター「ネクストデリバリースクエア」を11月1日に開業すると発表した。宅配各社の荷物をヤマト運輸がまとめて配送するサービスを全国で初めて実施する。2017年3月に情報通信技術(ICT)を活用した荷物の受け取りサービスも始める。
配送センターではヤマト運輸を含む西濃運輸や福山通運など宅配8社の荷物を集約し、ヤマト運輸が一括配送する。フジサワSST内は車両を使わず台車や電動自転車を使い、安全で環境に配慮した配送を確立する。共同配送による物流効率化を目指す「改正物流総合効率化法」の対象に認められ、同日に国土交通省から第1号の事業認定を受けた。
17年3月には荷物情報を一本化し、配送通知や不在連絡をフジサワSSTの一戸建て住宅に設置したスマートテレビに配信する。百貨店の商品取り寄せなどができる特設サイトも開設。24時間集荷が可能な無人受け付けシステムも設置。今後は搬送ロボットによる自動配送も検討する。
同日会見した山内雅喜ヤマトホールディングス社長は「日本の未来に向けた物流サービスを藤沢の地でスタートさせたい」と抱負を述べた。パナソニックの井戸正弘役員は「物流業界の中で当社のICTを利用したIT物流ソリューションをBツーBの大きな基盤に育てたい」と語った。
(2016/10/26 05:00)