[ ICT ]
(2016/11/2 10:30)
(ブルームバーグ)アブダビ首長国の投資会社、ムバダラ開発公社は ソフトバンクグループのテクノロジーファンドへの数十億ドルの投資の可能性について交渉を行っている。事情に詳しい関係者が明らかにした。
関係者の1人によると、ソフトバンクは欧州や北米の投資家とも交渉中。協議が部外秘であることを理由に匿名で語った。関係者によれば、最終的な合意には達しておらず、交渉がまとまらない可能性もあるという。事情に詳しい関係者の先月の話では、 カタールの政府系ファンドであるカタール投資庁(QIA)も同ファンドへの出資を検討している。
ソフトバンクの広報担当のコメントは現時点で得られていない。
ムバダラの広報担当ブライアン・ロット氏は電話インタビューで「同様の有望な投資チャンスと共に同ファンドへの出資の可能性を真剣に検討している」と述べるにとどめ、それ以上のコメントは避けた。
ソフトバンクとサウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は10月、仮称「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の設立を発表した。ソフトバンクの財務部門責任者ラジーブ・ ミスラ氏が主導する同ファンドは 1000億ドルの調達を目指す。テクノロジー分野に投資する同ファンドは、原油安を受けて新たな収入源を模索する中東の投資家や政府系ファンドに魅力ある投資先となる。
原題: Mubadala Said to Consider Investing in SoftBank’s Tech Fund (1)(抜粋)
(2016/11/2 10:30)