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[ 科学技術・大学 ]
(2016/11/11 05:00)
日本ゼオンと新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10日、単層カーボンナノチューブ(CNT)とフッ化ゴムを組み合わせ、高性能熱輸送シート(TIM)を開発したと発表した。従来品に比べ2倍近い性能を確認した。サーバーなどのCPUの冷却用に提案する。日本ゼオンは12月にパイロットラインを立ち上げ、将来は売上高200億円程度を目指す。
フッ化ゴムの中で単層CNTにネットワーク構造を張り巡らせた。CNTは熱を伝えやすいため、熱抵抗が1ワット当たり0・05度Cと低い。従来のグリース系のTIM材は約0・10度Cで、均一に塗布する必要があった。
シート系TIM材は、貼るだけと作業が簡単。高性能TIM市場は20年に約380億円に広がると予測されている。その半数以上の獲得を目指す。
(2016/11/11 05:00)