[ 科学技術・大学 ]

産総研など、磁石にくっつく付箋を開発-ネオジム使用、紙同士で立体パズルも

(2016/11/21 05:00)

  • フラックスペーパー(左上)、写真を印刷してパズルに(右上)、動かせる付箋(左下)、立体パズル(右下)(産総研提供)

産業技術総合研究所の尾形正泰研究員と米マイクロソフトの基礎研究機関であるマイクロソフトリサーチアジア(北京市)は、磁石にくっつく付箋紙「フラックスペーパー」を開発した。ホワイトボードに貼り付け、動かしてパズルのように組み合わせることも可能。製作コストは1枚あたり15円。技術的には2―3円程度に抑えられる。事務用品メーカーなどに提案する。

ネオジム磁石の粉末をペースト状にし、紙で挟み込んだ。厚みは100マイクロメートル(マイクロは100万分の1)で、市販されている粘着メモと同程度。ネオジム磁石の磁力が強いため、磁石粉末の量が少なくても張り付く。

ホワイトボードの裏から磁力で付箋を動かすことが可能。テレビ会議システムなどを通じ、離れたオフィスから付箋を遠隔操作するような使い方もできる。紙片同士もくっつくため、立体パズルのようなものも作れる。

将来は磁性インクと着磁機能付きプリンターにより、磁気パターンを印刷する構想。会議でアイデアを出し合うブレインストーミングの支援グッズなどに提案する。

(2016/11/21 05:00)

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