[ ロボット ]
(2017/3/16 05:00)
エイチ・アイ・エス(HIS)子会社のHISホテルホールディングス(HHH、東京都新宿区)は15日、ロボットがメーンスタッフを務めるホテル「変なホテル」2号店を千葉県浦安市にオープンした。人工知能(AI)を積んだロボットなどによる接客が特徴。7人の従業員だけで生産性の高い業務を行う。HHHは高生産性を生かし、変なホテルのビジネス利用向け店舗や運営システムを展開する方針だ。
新設した「変なホテル舞浜 東京ベイ」の客室数は100部屋。9種類140台のロボットを配置した。稼働率8割強を目指す。各客室にMJI(東京都港区)の対話ロボット「Tapia(タピア)」を置き、多言語でおもてなしする。音声とタッチパネルでテレビや空調、照明を操作できる。施設内には、恐竜の世界を体験できるVR(仮想現実)設備も用意。レストランも洞窟のセットなどで演出している。
HISの澤田秀雄社長は「変なホテルは進化、変化するホテル。高い生産性で新たなモデルを構築した。世界にこのモデルを広げホテルの世界を変えたい」と意欲を示した。
変なホテル1号店はハウステンボス(長崎県佐世保市)の敷地内で2015年7月に開業。ロボットがフロントで手続きをしたり、ポーターロボットが手荷物を部屋まで運んだりしている。先進技術で接客に付加価値を与えたほか、開業時30人だった従業員を7人にするなど省人化で生産性も高まったという。
(2017/3/16 05:00)