[ ICT ]
(2017/4/5 15:30)
(ブルームバーグ)米ベライゾン・コミュニケーションズの新たなデジタル部門「オース」について、そのユニークな名前からネット上では懐疑的・嘲笑的な声もあったが、そうした反応に満足しているとAOL部門のティム・アームストロング最高経営責任者(CEO)は語る。
ベライゾンがAOL部門を米ヤフーから取得するインターネット資産と統合する今夏、オースは正式に発足する。アームストロング氏によると、オースはAOLとヤフーのほか、テククランチ、ハフィントンポストなど20余りのブランドを統括し、消費者10億人強へのアクセスが可能になるという。ブランド名については、ビジネス・インサイダーが3日、最初に報じていた。
アームストロング氏はブルームバーグテレビジョンで4日、ベライゾンはこの名前を付けるのに高額な外部機関を起用したわけではないが、当初の反応から判断して既に効果は出始めていると指摘。「ブランド名は社内で考案された。この24時間で、恐らく5000万ドル(約55億3000万円)相当のブランド宣伝効果を得た。情報がリークされていたとしても、結果的にわれわれにとって非常に大きな利益となった」と述べた。
無線・固定通信事業からモバイルのメディア・広告事業へ展開を目指すベライゾンは、ヤフーのインターネット資産を約44億8000万ドルで取得する。統合計画チームを率いてきたアームストロング氏は、より大きなネットユーザー基盤を広告主に提供する手段として合意を歓迎している。
(2017/4/5 15:30)