[ 機械 ]

コマツ、鉱山機械分野で2社買収−製品強化と先端技術取り込み、競争力強化

(2017/4/7 05:00)

  • 握手する大橋徹二コマツ社長(左)(昨年米で開かれた鉱山機械見本市)

コマツが鉱山機械分野で企業2社を相次いで傘下に収めた。大手鉱山機械メーカーの米ジョイ・グローバル(ウィスコンシン州)の買収が完了したと6日発表した。買収額が約28億2000万ドル(約3100億円)。超大型機など、手がけていなかった機種を取り込んで製品面での補完効果を見込む。今後、同社の社名を「コマツ マイニング」に変更する予定だ。

資源価格の下落に伴って鉱山機械市場も低迷していて、ジョイの業績は落ち込んでいる。2016年10月期売上高は前期比25・3%減の23億7100万ドル、当期損益は5800万ドルの赤字(前年同期は11億7800万ドルの赤字)。厳しい事業環境に対応するために構造改革を進めているが、もともと部品・サービス事業の収益力は高い。コマツには市場回復をにらんで、ジョイの立て直しが求められる。

また、鉱山機械向けに土砂の積み込み量を最適化するシステムを提供する豪マインウェア(クイーンズランド州)も買収した。掘削位置のガイダンス機能も搭載したシステムで生産性を高められる。買収額は非公表。製品強化と先端技術の取り込みを狙った2社の買収により競争力を高める。

(2017/4/7 05:00)

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