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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/4/13 05:00)
【名古屋】愛知機械工業はIoT(モノのインターネット)技術を活用した生産工程の刷新に乗りだす。親会社の日産自動車向けエンジンを生産する熱田工場(名古屋市熱田区)で、機械設備にセンサーを取り付けて故障などを事前に把握する予防保全の取り組みを始めた。「4時間止まらない生産ライン」(酒井寿治社長)を目指す。自社のエンジニアリング技術として日産などの国内外のラインにも提案する考え。
日産の中型セダン「ティアナ」など向け「QRエンジン」(排気量2500cc)の生産ラインで「ノンストップ・プロダクション・システム」を構築する。センサーで集めた設備情報を分析。小さなトラブルでラインが一時停止する「チョコ停」をなくし、稼働率を高める。
2017年中に同ラインで4時間連続稼働率80%を目指す。過去の生産データなどから、センサーを取り付ける設備や数量を絞り込み、投資額を抑える考えだ。
愛知機械は日産の全額出資子会社。17年度からの4カ年経営計画で約200億円の設備投資を計画する。連続稼働ラインの整備にもこの投資の一部を充てる。
今後はルノー・日産連合の国内外の工場に「止まらないライン」として生産システムを提案することも視野に入れる。国内に蓄積するモノづくりのノウハウを海外にも広げ、グループ全体の競争力向上をサポートする。
(2017/4/13 05:00)