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[ 中小・ベンチャー ]
(2017/5/1 05:00)
東京都大田区の町工場を中心に結成し、冬季五輪種目であるボブスレーのソリを手がける下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会は、10号機となるソリの製造に着手する。世界最小クラスのボディーに、同委員会が設計したフレームを搭載する。2人乗りのソリで9月に完成予定。今後、ジャマイカの女子選手が同機で各種大会に出場し、2018年の平昌(ピョンチャン)五輪出場を目指すという。
10号機は助走距離を伸ばし、軽量化を進める。さらに男子2人乗りの2チームにも、改良を加えた6号機と8号機を提供する。運転席の開口部を広くするほか、ボルトを交換するなど選手に合わせたソリにしていく。
委員長の國廣愛彦フルハートジャパン社長は「丈夫な炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が受ける振動をうまく吸収できる構造にする」と意気込む。ゼネラルマネージャーの細貝淳一マテリアル社長は「日本チームのコーチが勝つためにどんなソリも使いたいと言っていた。オールジャパンの五輪出場も諦めていない」と話す。
(2017/5/1 05:00)