[ ロボット ]
(2017/5/20 10:30)
実物のフライトシミュレーターでジェット旅客機「ボーイング737」を産業用ロボットが操縦し、飛行状態から無事着陸させることに成功した。米オーロラ・フライト・サイエンシズ(バージニア州)が16日に発表した。すでに軽飛行機や汎用輸送機「セスナ208キャラバン」などでは、人間のパイロットの監視のもと、実機での飛行操縦試験にも取り組んでいるという。
同社は無人機(UAV)などの開発企業。米国防総省国防高等研究事業局(DARPA)が進める「ALIAS(エイリアス)」プログラムの一環として、ロボットによる自動操縦技術の開発を進めている。
ただ、ALIASでは完全自動化が目的ではなく、産業用ロボットはあくまで副操縦士の位置づけ。既存の飛行機やヘリコプターに着脱可能なロボットを取り付け、自動化レベルを向上させることでパイロットの負担を軽減し、搭乗員数を削減するのが狙いという。
この研究開発プロジェクトで操縦席に後付けされるのは、デンマークのユニバーサルロボット製の協働ロボット。そのほかに画像認識用のマシンビジョンや、タブレット端末による操作インターフェース、音声認識・音声合成機能なども利用される。
【ロボットによるフライトシミュレーターの操縦】
【実際に飛行しているセスナ機での操縦の様子】
(2017/5/20 10:30)