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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/6/27 15:30)
(ブルームバーグ)タカタから健全な事業を引き継ぐことになった中国系の米自動車部品メーカーのキー・セーフティー・システムズ(KSS)は、製品をKSSブランドに統一し、ダイセルなど他のエアバッグのインフレータ(膨張装置)メーカーとの協力を拡大する方針だ。
タカタのブランドについて、カーレースなど一部の分野を除いて使用しないように事業統合後に決めるだろうと、KSSのシニア・バイス・プレジデントのロン・フェルデイセン氏が電話取材に話した。
タカタ製インフレータの不具合で搭載車のリコールが拡大する中、タカタは26日に東京地裁に民事再生手続き開始を申請したほか、米国法人も米国連邦破産法第11条の再生手続き開始を連邦破産裁判所に申し立てた。KSSはタカタから総額約1750億円で健全な事業を引き継ぐことで基本合意した。ダイセルは両社に対して製品を供給している。
中国の寧波均勝電子が昨年に9億2000万ドル(現行レートで約1030億円)で買収したKSSは、インフレータの生産増強を進めてきた。昨年だけで40億ドル以上の受注があり、その中にはタカタの取引先からの注文もあったと、最高経営責任者(CEO)の唐宇新氏が4月に話している。
(2017/6/27 15:30)