[ 人物 ]

利根川氏、理研BSIセンター長を勇退−MITでの研究に専念

(2017/6/30 05:00)

  • 利根川氏

理化学研究所は29日、ノーベル生理学医学賞受賞者で理化学研究所脳科学総合研究センター(理研BSI)のセンター長を務める利根川進氏(77)が30日付で退任すると発表した。利根川氏は米マサチューセッツ工科大学(MIT)教授と兼任して日本と米国を行き来してきたがMITでの研究に専念する。フェローとして理研に籍を残す。

利根川氏は1987年に抗体がさまざまな構造を実現する原理を解明し、ノーベル生理学医学賞を受賞。その後脳科学に研究領域を広げ、記憶のメカニズムや精神疾患の解明に取り組んできた。

理研BSIは脳科学の世界的な研究拠点に成長した。2009年に利根川氏がセンター長に就任し、現在は35研究室と10研究センターが集う。研究テーマは核酸やたんぱく質などの生体分子を扱うミクロの研究から神経細胞の信号伝達や脳科学と人工知能(AI)の融合研究まで幅広い。また基礎研究と並行して、トヨタ自動車や武田薬品工業、花王など企業と応用研究を進めている。

後任はセンター長代行として、合田裕紀子副センター長が昇格する。

(2017/6/30 05:00)

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