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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/7/13 10:30)
(ブルームバーグ)ドイツのダイムラーは、排ガス制御を操作する不法な装置を備えた自動車を10年近くにわたって販売していたとされる疑惑について、ドイツの検察当局の捜査を受けている。南ドイツ新聞が伝えた。今年に入り同社施設の捜索を許可した令状を引用している。
裁判所の書類によれば、ダイムラーの本社があるシュツットガルトの検察当局による捜査は、2種類のディーゼルエンジン「OM 642」「OM 651」を備え、2008年から16年の間に販売された車両が対象。100万台余りが影響を受ける可能性がある。2人が取り調べを受けており、この数は増える公算が大きいという。
2カ月前に始まった捜査の一環として、ドイツ国内各地のダイムラー施設が5月に警察と検察による捜索を受けた。排ガス規制を巡っては独フォルクスワーゲン(VW)が2015年9月、規制を回避するため違法なソフトウエアを使用していたことを認めた。欧州各国の当局は、エンジンを保護するため一定の温度に達すると排ガス制御が解除される技術について違法性を調べている。
南ドイツ新聞が令状を引用して報じたところによれば、シュツットガルトの検察当局は、ダイムラーが、いずれのエンジンにも排ガス制御を無効化する不法な装置を付けていたとみており、型式承認の取り消しにつながる可能性がある。
ダイムラーの広報担当者、イェルク・ホーウェ氏は、当局には全面的に協力しているとし、シュツットガルトの捜査についてはコメントを控えた。型式承認が取り消されるとは考えていないとした。
(2017/7/13 10:30)