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[ エレクトロニクス ]
(2017/7/19 05:00)
富士電機はモーターなど回転機の振動状態を遠隔監視して予防保全の最適化に役立てるシステム「ワイズロット」で、月額制の機能提供型サービスを19日に始める。初期投資不要のメリットを訴え、これまで取り込めなかった中小企業からの受注獲得を目指す。ワイズロットの2017年度売上高は数億円を見込むが、以前からの売り切り型と合わせ19年度に18億円に引き上げる考え。
ワイズロットは、顧客の工場にセンサーなど一連の監視機器を導入して回転機のベアリングや、機械自体の振動のデータを取得し、クラウド上のソフトで管理する。そのデータを基に設備の不具合を事前に検知し、稼働率を向上できるのが特徴だ。
新たに始める機能提供型サービスは、監視機器を顧客に貸し出す形で提供し、クラウド利用も含め料金を徴収する。毎月の料金は3万5000円(消費税抜き)から。契約期間は4年で、初期投資は不要だ。
ワイズロットは10年に提供を始め、国内外で導入実績がある。高周波領域の振動を検知できる独自の診断アルゴリズムを採用しており、ベアリングの損傷や剥離の兆候を把握できるのが強みとしている。以前からの売り切り型サービスは、初期投資費が最低でも数百万円かかるため、大規模工場での採用が大半だった。
IoT(モノのインターネット)技術を使って生産設備の状態を監視して稼働率向上につなげるサービスに注目が集まっている。富士電機はワイズロットの提供形態を増やし、幅広いニーズを取り込む考え。
(2017/7/19 05:00)
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