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[ 科学技術・大学 ]
(2017/7/24 05:00)
海洋研究開発機構の中田令子特任技術研究員らは、南海トラフ地震の震源域として想定されている領域の一つである大分県と愛媛県の海域を解析し、地下の断層が数カ月―約1年の間ゆっくりとすべり続ける現象「長期的スロースリップイベント」(L―SSE)が発生する詳細な領域を明らかにした。将来、南海トラフ地震が発生した場合に大きな揺れに見舞われる可能性がある範囲や津波の大きさなどの想定につながる可能性がある。
研究グループは、地殻変動が発生した部分のデータを詳細に抽出できるデータ解析手法である「スパースモデリング」を利用し、大分県と愛媛県に挟まれた豊後水道を解析。L―SSEが発生した詳細な位置を突き止めた。
同手法は医学や天文学で使われるデータ解析手法で、地震学への適用例は珍しい。従来手法では、地殻変動が発生している部分のデータを細かく抽出するのが難しかった。
豊後水道の下にはフィリピン海プレート...
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(2017/7/24 05:00)
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