【電子版】燃料デブリ？の写真公開、東電が福島第一３号機で撮影

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  圧力容器下の構造物を見上げるように撮影、左側に溶けて垂れた黒っぽい固形物が写っている（写真はいずれも東電提供）

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  左上が固化した溶融物、右側に圧力容器を支える架台の壁面が見える

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  右下が固化した溶融物、固形物を上から撮影している

東京電力は２１日、福島第一原子力発電所３号機の格納容器内部調査で燃料棒などの溶融物が固化したと考えられる固形物の写真を公開した。圧力容器から溶け落ちた核燃料が、下にあった構造物を巻き込んで溶かし、固まっていると考えられる。東京電力が燃料デブリの可能性が高いと認めるのは初めて。

調査ロボットは東芝と技術研究組合「国際廃炉研究開発機構」（ＩＲＩＤ）が開発した。３号機は水中での調査になるため、先に実施された１号機や２号機に比べて難しい調査になると考えられていた。さまざま損傷状況を想定して調査訓練を重ねてきた。

ただ現時点では撮影された物体は溶融した核燃料と構造物が混在しているため、燃料デブリであると確定できていない。２２日には落下した構造物の下に潜って調査する。撮影できた映像は画像処理で鮮明化して分析する。